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2023.10.04 車いすテニス 国枝慎吾 上地結衣 木下グループジャパンオープン2023 岡あずさ 佐原春香
木下グループジャパンオープン2023女子大会

国枝慎吾トーナメントディレクターに直撃。「ここから魅力ある大会に」、女子車いすテニスWTAツアーで念願の同時開催を実現!

WTA(女子テニス協会)ツアー公式戦「木下グループジャパンオープン2023」に車いすテニスの部が新設され、9月15日から3日間にわたり、大阪市のITC靭テニスセンターで開かれた。ATP(男子プロテニス協会)公認の男子大会は2019年から車いすテニスの部を実施しており、男女のトーナメントがそろった形だ。ATPやWTAのツアーで車いすテニスの部を併設する大会は世界でも数えるほどしかなく、画期的な取り組みといえる。大会レポート第2弾は、国枝慎吾トーナメントディレクター(TD)のインタビューをお届けする。WTAの大会と同時開催した背景と意義、今後の課題などについて聞いた。

トーナメントディレクターとして大会を振り返ってくれた国枝慎吾氏

― WTA公認大会で車いすテニスの部を開くのは国内初でした。どのような流れで実現したのでしょうか。

私は2019年と昨年、ATP公認の男子大会に選手として出場しました。観客が多く、メディアの露出も多いという手ごたえがあり、その経験から車いすテニスをプロモートするにはこの大会が絶好の機会であると感じていました。もちろん、ATP・WTAと車いすテニスツアーのITF(国際テニス連盟)は異なる団体なので、同時開催には管轄の違いを超えなければいけない難しさはありますが、やはり先に男子大会で車いすテニスの価値を示した実績は大きかったと思います。

 

― 今大会は参加した選手自身が、覚悟を持って試合に臨みつつも楽しそうだったのが印象深いです。

車いすテニスの試合は残念ながら観客が少ないだけに、健常のテニスを観に来ている目の肥えたファンの前で車いすテニスを披露することで、プレーの意識が変わったことでしょう。観客の反応も新鮮だし、選手は楽しかったと思いますよ。また、佐原(春香)選手と岡(あずさ)選手がワイルドカードで出場しましたが、彼女たちが上地結衣プロのプレーを間近で見たり、対戦したりすることで意識もレベルも上がる。そういうことがすごく大事だと思っていますし、この大会をするうえで期待したいところです。

 

― 初めてTDを経験されて気づいた課題や反省点はありますか?

コミュニケーションミスはありました。たとえば、会場に来てからWTAのトレーナーブースは車いすの選手は利用できないことを知りました。急遽、車いすテニス側のトレーナーを呼んで対応しましたが、TDとして事前に確認しておくべきことでした。また、車いすで利用できるトイレの数は少なく、今回はドローが「8」だったので大丈夫でしたが、今後ドローが拡大すれば選手が増えるので、改善すべきポイントですね。

 

― 来年以降は、海外選手の参加も期待されますね。

そうですね。男子大会もそうですが、やはり海外の選手を呼びたいし、呼べるだけの魅力ある大会にここから積み上げていくことが大事だと思っています。若い選手の登竜門のような位置づけにすることも必要ですが、世界のトップレベルを見せないとファンは増えません。そのためには、ITFと話し合って大会グレードをITF2から上げることも重要になります。ジャパンオープンはもともとラウンジの食事や会場アクセスといったホスピタリティは素晴らしいので、そういうなかでやれる魅力は伝えていきたいし、当然それだけじゃなくてグレードが伴って賞金もポイントも入るようになれば選手は集まってくる。そこを目指したいですね。

― TD就任にあたって、参考にした大会はありましたか?

記者会見で上地選手が話していたオランダの「ABN AMRO OPEN」はATPの大会で、車いすテニスの部を同時開催した最初の大会ではないかと思います。私も現役時代に2、3回は出場しました。そこに今年から女子大会が加わった。この大会の車いすテニスの部のTDをしているのが、パラリンピックを4連覇したレジェンドのエスター・バーガー氏です。かつてはフェデラーも出場していたし、車いすテニスも同じ会場だし、良いモデルだと思います。

 

― 車いすテニス界を熟知した元選手がTDをやるということも重要なことですね。

経験を活かして大会に携わるのは大事なことですね。大会を支える側になって、初めて知ることがたくさんありました。こんなに多くの人が大会に関わっていらっしゃるんだなって。みんな帰る時間は遅いし、選手のときは試合後にずっとロッカールームにいたりして、迷惑かけていたんだなって今になってわかります(笑)。また、引退してもこうしてやることがあると示せるのは良いことだと思いますね。

 

― 10月には男子大会が控えています。

観客に直接、車いすテニスがどういうものかを伝えられるし、プロを間近に見て選手の意識も変わる。こういう大会はメリットしかないと思いますし、車いすテニス全体のレベルが上がっていくことを期待しています。

 

男子大会の車いすテニスの部は東京・有明で10月18日に開幕。2019年大会、昨年に続き3回目の開催となり、女子大会同様に国枝氏がTDを務める。

 

 

[合わせて読みたい▶女子車いすテニスに新たな歴史! WTAツアーで同時開催の画期的な意義、参加選手の想いとは]

 

 

写真/植原義晴 ・ 文/荒木美晴

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