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2025.06.04 パラトライアスロン 保田明日美 木村潤平 宇田秀生 秦由加子 谷真海 ワールドトライアスロンパラシリーズ
ワールドトライアスロンパラシリーズ

秦由加子が復帰戦で銀メダル獲得! 不完全燃焼のパリを経て「もう一度、パラの舞台に」

「ワールドトライアスロンパラシリーズ(2025/横浜)」が5月17日、横浜市の山下公園をスタート・フィニッシュとする特設会場で行われた(スイム0.75km、バイク20㎞、ラン5㎞)。昨年のパリ2024パラリンピック(以下、パリ2024大会)のメダリストも参戦し、雨が降り続くなか白熱したレースが繰り広げられた。日本勢は男子9人、女子3人がエントリーし、女子PTS2(運動機能障害)の秦由加子(キヤノンマーケティングジャパン・マーズフラッグ・ブリヂストン)が2位に入った。

表彰台で笑顔を見せる秦由加子(左)と3位に入った保田明日美(右)

女子日本勢、全員が表彰台に!

女子PTS2は3人がエントリー。秦は得意のスイムをトップタイムで泳ぎ切ると、続くバイクパートの前半まで首位をキープ。3周目でオーストラリアの選手に抜かれたが、最後のランもペースを維持し、1時間26分53秒の2着でゴールした。昨年6月、練習中の落車で左ひじを負傷。折れた骨を固定するワイヤーを取り除く手術を今年1月に受け、2月中旬に練習を再開したばかり。3月のワールドシリーズデボンポート大会の出場は見送り、今大会を復帰戦に選んだ。この日は大雨のなかで行われたが終始冷静なパフォーマンスを見せ、「スイムもバイクもランも、パリに近い感覚までは戻せた」と手ごたえを感じた様子だった。怪我の影響もあり、昨年のパリ2024大会では9位。「パリでは自分史上最高のレースができなかった。もう一度、パラリンピックの舞台に立ちたい」と、次のロス大会に視線を向けていた。

負傷による手術を経て復帰した秦由加子が安定したレースで銀メダルを獲得

3位に入った保田明日美(三重県トライアスロン協会)とは、ともに練習する仲。陸上選手でもある保田のランに刺激を受け、競技用義足についても意見交換するなどして切磋琢磨しているという。「彼女は私に足りないところをたくさん持っている。一方で、トライアスロンは気候や天候、会場が毎回変わるので経験値が結果につながる面もある。レースの数は私の方が多いので、事前準備などについては共有し、一緒に頑張っていけたら」と話した。

 

4人がエントリーした女子PTS4(運動機能障害)は、谷真海(サントリー)が3位でフィニッシュした。スイムとバイクは後方から前を追う展開となったが、最後のランで1人を抜き、表彰台にのぼった。現在は課題のバイクを集中的に強化しているところだといい、「なかなか結果にはつながらないけれど、まだいけると感じている。自分自身の成長が、今の一番のモチベーション」と、言葉に力を込めた。

 

男子は木村が表彰台「ステップアップが楽しみ」

男子PTWC(車いす)は、木村潤平(Challenge Active Foundation)が表彰台を獲得した。この日は悪天候の影響でバイクコースが変更され、周回も4周から5周に変更されていたが、先行していた選手が4周のまま競技を続けゴールしたことから、4位につけていた木村が3位となった。木村は「ベストを尽くせば、もしかしたら何か起こるかもと思っていた。諦めずに走ってよかった」と、笑顔を見せた。このクラスはバイクパートは手で漕ぐハンドサイクル、ランパートは競技用車いすを使用して競技を行う。これらの“マシン”は日進月歩の進化を見せており、木村も新しいモデルを使用し始めたそうだ。まだ試行錯誤の段階ではあるが、「マシンと、エンジンとなる自分の身体がフィットするように練習をしてきた」ことが結果につながり、「これからのステップアップが楽しみ」と、力強く語った。

PTWCクラスはバイクパートでハンドサイクルを使用。木村潤平は力強い漕ぎで前を追った

男子PTS4(運動機能障害)は、東京2020大会銀メダリストの宇田秀生(NTT東日本・NTT西日本)が5位に入った。昨年は貧血の症状が出て途中棄権と、悔しさを経験した。食事療法などに取り組みながら出場したパリ2024大会は12位。現在も高強度のトレーニングを頻繁にはできない分、低酸素環境下での心肺機能強化といった体づくりを継続し、「感覚的にはベスト時の7割くらい」まで戻ってきているという。その中で迎えた今季初戦を最後まで走り切った宇田は、「上出来じゃないですかね」と振り返った。金子慶也(ジール)は9位だった。

貧血の症状と向き合いながら、不屈の闘志で完走した宇田秀生

最多の12人がエントリーした男子PTS5(運動機能障害)は、佐藤圭一(愛知県トライアスロン協会)が10位、安藤匠海(ニューバランス)が11位だった。東京2020大会の男子マラソン(T46)銅メダリストの永田務(サムティアセットマネジメント)は、2023年に競技転向を表明。今大会は初出場となり注目を集めていたが、スイム終了後に脚のしびれを訴え、途中棄権となった。男子PTS2(運動機能障害)の中山賢史朗(東京都トライアスロン連合)は6位。PTVI(視覚障害)の樫木亮太(Sky)は5位、山田陽介(東京都トライアスロン連合)は6位だった。

 

ロス・ブリズベン両オリンピック・パラリンピックを見据え、日本トライアスロン連合は昨年12月の定時理事会で新たな強化体制を発表している。パラリンピックナショナルチームのヘッドコーチに就任したのは、シドニーオリンピック日本代表で、競技引退後は指導者として選手をサポートしてきた福井英郎氏。福井ヘッドコーチは大会後に取材に応じ、「オリ・パラ双方のスタッフが互いの活動を理解し、情報を共有できるようになった。チームビルディング、チームの雰囲気づくりとしてはいいスタートが切れていると思う。これからより一体感が増していけば、オリ・パラの選手が一緒にトレーニングをする可能性もあると考えている」と話した。東京2020大会では2個のメダルを獲得したが、パリ2024大会ではゼロだったパラリンピック日本代表。ロス大会に向けたこれからの取り組みに注目したい。

 

写真・植原義晴/文・荒木美晴

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