東京パラリンピックに向けて様々な競技やアスリートの魅力に迫る本連載。今月はメンズノンノモデルたちによる「ボッチャ部」結成を高らかに宣言! 今後3回にわたって、その活動レポートをお届けする!
【「ボッチャ」はどのように競技が行われている?】
ボッチャは脳性まひなどの重い障がいがある人たちのためにヨーロッパで考案されたスポーツで、パラリンピックなどの国際大会では車いすの選手たちによって行われる。障がいの度合いによってBC1からBC4まで4つのカテゴリーに分けられており、自力で投球ができない選手たちのためのBC3ではアシスタントによるサポートのもとランプという勾配器具が使用される。現在、日本には車いすの使用有無を問わない独自の「オープンクラス」があり、障がいのない人でも大会に出場できることで人気を高めている。
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左からミッチェル和馬、遠藤史也、坂田秀晃。この3名を中心に、「メンズノンノ・ボッチャ部」が大会出場をめざす!
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これがボッチャで使用されるボール。素材は革やフェルトなど少し重みのあるものが使われる。赤と青で分かれ、1エンドごとに「ジャックボール」と呼ばれる白の目標球に最も近づいた側にのみ得点が入る。
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決められた立ち位置から投球。ジャックボールから遠い位置に投げた側の選手が次の投球も続けて行う。相手ボールをはじくなど、持ち球をいかに頭脳的に駆使するかがポイント。
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この日はパラリンピックで選手のアシスタントも担当する日本ボッチャ協会の新井大基さんに指導を仰ぐ。基礎から、シチュエーションごとの駆け引きまで様々なテクニックを学んだ。3人とも随所にセンスを見せるなど、大会出場に向けて上々の滑り出し!?
皆さんは「ボッチャ」をご存じだろうか? 2020年東京パラリンピックの正式競技のひとつで、的となる白いボールに赤と青それぞれ6つのボールをいかに近づけるかを競うスポーツだ。相手球や的をはじきながら自チームの優位な位置取りをしていく、といった戦略面は冬季競技のカーリングにイメージは近いが、ボッチャにはボッチャ特有の面白さがある。それは「誰もがプレーできる」こと。パラリンピックで障がいのある選手がハイレベルな頭脳戦を繰り広げる一方、障がいの有無にかかわらず我々もファンスポーツとして気軽に楽しめるのが何よりの魅力なのだ。
そんなボッチャの奥深さを皆さんにもっと知ってもらうべく、このたび「メンズノンノ・ボッチャ部」を結成! 遠藤史也、坂田秀晃、ミッチェル和馬の3人を中心に、大会出場をめざして練習を積みながらその様子を3回にわたってお届けしていく。
そんなわけで初回は3人が専門コーチの指導のもとボッチャを初体験。「当然キャプテンは僕。2人は僕の指示に従うように!」とやる気満々の遠藤を中心に、早くもサッカー仕込みの勝負勘を発揮する坂田と、知的なアプローチが冴さえるミッチェル。彼らのチャレンジから、ボッチャの魅力を存分に感じてほしい!
【MEN'S NON-NO web】
Photos:Yuhei Kudo[S-14] Composition & Text:Kai Tokuhara