パラスポーツの魅力に迫る連載が再始動! ノンノ世代のパラアスリートを毎回紹介していきます。今回は泉はるとカワイイ選抜の鶴岡舞子さんが、神戸で活動している友野さんを訪ねました!
【パラ卓球って?】
1960年の第1回大会から実施されていて、日本人がパラリンピックで初めて金メダルを獲得した競技。車イスのクラス以外は、一般の競技規則に準じて行われる。使用する台や球、ラケットも同じ。車イスや義足などの立位、知的障害など、障害の種類や程度によってクラス分けされている。
(写真3枚目)
はるは、卓球が得意なお母さんの影響で幼少期に経験アリ。必死にくらいつき果敢に友野さんからの得点を狙う!「すごく上手!」とはるを盛り上げてくれる友野さん。優しい返球のおかげで1点GET!「卓球の楽しさを思い出した♪」(はる)
(写真4枚目)
体育の授業でしかやったことがない鶴岡さんはかなり不安げ。見かねた友野さんがラケットの握り方を伝授。するとすぐラリーが続くように。教え上手なのも一流の証し!
はる 友野さんの球の速さにびっくり。難しかったけど楽しかったー!
友野 お二人もすごく上手でしたよ。
鶴岡 えー! 優しい(笑)。
はる 友野さんは小学5年生の時の脳梗塞で右半身に麻痺が残ったんですよね。5歳から卓球をやっていたとはいえ、利き手が使えないパラ卓球への転向は大変だったのでは?
友野 最初はごはんを食べるのも大変。でもリハビリ感覚で練習していたら1年で試合に出られるように。
鶴岡 すごい才能! 今は日本代表として海外遠征も多いんですよね。
友野 今年は、アジアパラ競技大会のインドネシアと、世界選手権のスロベニアに行く予定です。
はる 高校生で世界を飛び回るなんてすごい! 海外選手との交流は?
友野 試合後にパーティーがあるので、そこで同年代の選手と話したり、技のやり方を教えてもらうことも。
鶴岡 その時は英語で?
友野 はい。でも単語とジェスチャーで大抵はいけますよ(笑)!
はる 目標は2020年の東京パラリンピック出場ですか?
友野 そうですね。でも最終的には、私がもっと活躍することでたくさんの人にパラ卓球のファンになってもらうこと。そして、テレビなどで試合を長く放映してもらうことが目標です。アジア選手権に出場した時、中国人選手の活躍を見て改めて「卓球ってすごい」って思ったんです。この感動をみんなにも伝えたい!
はる 私たちも応援してます!
(後編に続く)
【プロフィール】
友野有理さん
ともの・ゆり●18歳。パラ卓球クラス8。小学5年生で脳梗塞になり右半身に麻痺が残る。2017年のアジアユースパラ競技大会では銀メダルを獲得!
【ノンノwebサイト】
撮影/斎藤大嗣 ヘア&メイク/大島清子(Lila) スタイリスト/東久美子 取材・文/松山梢