連日熱戦が続く「2018車いすバスケットボール世界選手権大会」。日本代表の活躍ぶりをドイツ・ハンブルクからいち早くレポートします!
日本-オランダ
1Q 15-13
2Q 10-16
3Q 12- 6
4Q 18-19
計 55-54
決勝トーナメント1回戦で敗れた日本はその試合の得失点差や予選リーグの順位から9/10位決定戦に進むことになった。相手は因縁のオランダ。前回大会の初戦で勝利はしているものの、リオパラリンピックでは59-67で敗れている。豊島・藤本・香西をベンチに、岩井・鳥海・古澤・秋田・宮島とフレッシュなメンバーをスタートから起用し、秋田の高さを生かしたオフェンスで得点を重ねていく。終始点差の開くことがないシーソーゲームの中で我慢強く戦い続け、1点差で何とか勝ち切った。
「40分間みんなでアグレッシブに出来たのが勝利につながりました! 全試合でスタメン起用してもらい、チームの勢いをつけるという意味でプレッシャーももちろんありましたが、やってやろう! という強い気持ちをもってすべてのチームに挑んでいきました! ディフェンスと自分のスピードは世界に通用するし、世界との差もないなと思いましたので、さらにディフェンスを磨いて、東京で結果を残せるように頑張っていきたいと思います!」(写真2枚目)
「オランダは互いにやり慣れた相手でしたが、シーソーゲームの接戦を勝てたのは本当に嬉しいです! 去年と比べると岩井とプレータイムが逆転するような形で出場機会に恵まれませんでしたが、チームが勝つことを一番に考え、出場できないことをマイナスに捉えることはしなくなりました。自分のストロングポイントでもある連携プレーはチームの誰にも負ける気はしないので、いつ出番が来てもコーチの求めているプレーを遂行できるようにこれからアピールしていきます!」
「残念ながら目標としていたベスト4には届きませんでしたが、最後に勝ち切って東京パラリンピックにつながる大会になったと思います。今日の試合でも若い選手たちがアグレッシブな姿勢でいい流れを作ってくれました。チームとして取り組んできた切り替えの速いトランジションバスケという方向性は間違っていないと自信になりました。これからはシュートやちょっとした連携のミスなど、詰めの部分にフォーカスしてしっかりやっていきたいと思います。東京でメダルを獲得することを目標に、今後も自分たちのバスケを積み上げていきたいと思います」(写真3枚目)
「この世界選手権での最後の試合は、2020年東京につながる試合をする、希望の持てるバスケをすることを考えました。若い新しい選手たちの成長を願って積極的に起用しましたが、その選手たちが心強いゲームを見せてくれました。このチームはまだまだ強くなれると確信できました。大会を通じてヨーロッパ勢にいい内容の試合ができましたが、結果がついてこなかったのは、まだ足りないものがあるからということだと思います。ただ、希望の持てる大会となったので、2020年に向けてはこれまでと変わらず、すべてをかけてベリーハードワークを貫いていきたいと思います」(写真4枚目)
text&photo by チームリアル