連日熱戦の「2018車いすバスケットボール世界選手権大会」、女子の3位決定戦、そして決勝戦の模様をお届けします!
準決勝で敗れて開催国として背水の陣で戦うドイツと、選手に対する暴力問題でコーチが出場禁止となり揺れる中国が銅メダルを賭けた3位決定戦が行われた。序盤リードしたのは中国。正確なアウトサイドシュートと機動力を活かした激しいディフェンスでドイツに良い形を作らせない。そんなドイツの劣勢を支えたのは会場を埋め尽くしたドイツファンの大声援だった。後半、疲れの見える中国を盛り返して逆転し、そこからは一進一退の攻防が続く。ドイツのリードで残り0.9秒、中国のシュートはゴールに吸い込まれたものの、3秒オーバータイムでノーゴールになりタイムアップ。ドイツの銅メダル獲得に会場中がスタンディングオベーションを送り、勝利を祝った。(写真1枚目)
女子の決勝戦はオランダ対イギリスとなった。オランダは大会前より優勝候補の呼び声が高く、無傷の全勝で決勝まで勝ち上がってきた。対するイギリスは、準決勝で地元ドイツの高さを活かすバスケを走るバスケで徹底的に封じ込んで決勝に進出した。オランダは女子NO.1センターのMariska BEIJER(写真2枚目)、イケメン過ぎる女子選手Bo KRAMER(写真3枚目)を軸に試合を展開。イギリスは香西宏昭と同じイリノイ大学出身のHelen FREEMAN(写真4枚目)が司令塔となり攻撃を組み立てていく。序盤からオランダリードで進むも、ハーフタイム明けからイギリスのディフェンスが機能し始め、BEIJERとKRAMERに仕事をさせない。イギリスが8連続得点で4点差まで詰め寄ったが、自力で勝るオランダはそのディフェンスをかいくぐり始め、じりじりと点差を開いていき、56-40で優勝を決めた。(写真5枚目)
text&photo by チームリアル