2020年の東京パラリンピックに向けて様々な競技やアスリートの魅力に迫るメンズノンノの連載「2020年TOKYOへの道」。本誌12月号ではメンズノンノモデルたちによる「ボッチャ部」が日本代表合宿に参加したレポートをお届けしているが、ここではその様子をさらに詳しくお伝えする!
〈ボッチャとは?〉
脳性まひなどの重い障がいのある人のためにヨーロッパで考案されたパラスポーツで、赤と青のボールを6球ずつ投げて白い的球(まとだま)にどれだけ近づけられるかを競う。障がいの度合いによってBC1からBC4まで4つのカテゴリーに分けられており、自力で投球ができない選手たちのためのBC3ではアシスタントによるサポートのもとランプという勾配器具が使用される。現在、日本には車いすの使用有無を問わない独自の「オープンクラス」があり、障がいのない人でも大会に出場できることで人気を高めている。
今回メンズノンノ・ボッチャ部が取材させていただいた日本代表合宿は、10月のアジアパラ競技大会に向け(みごと団体で銅メダルを獲得!)、壮行会も兼ねて行われたもの。そこでまずボッチャ部のメンバーが目にしたのは、アジアパラの大舞台を直前に控え、熱量と緊張感が入り混じったような独特の雰囲気の中で黙々と練習する代表選手たちの姿。遠藤史也、ミッチェル和馬、坂田秀晃の3人は、目の前で繰り広げられる世界トップクラスのパフォーマンスに大いに刺激を受けたようだ。
そしてなんと、練習終了後には特別に選手たちから直接指導を受けられるという絶好の機会に恵まれた3人。一緒にプレーをしながらレクチャーしてくれたのは、昨年のボッチャ日本選手権でBC4を制した古満渉選手と「火の玉ジャパン」期待の17歳、江崎駿選手。短い時間ながら、まっすぐブレずに投げるコツなどを、3人の横にぴったりと寄り添いながら丁寧に教えてくれた。「まずは大会に出ること」を目標に掲げるボッチャ部にとってはこれ以上ないレベルアップの機会となった。
そのように、結成してまだ間もないメンズノンノ・ボッチャ部にとってはかなり実り多き経験となった今回の日本代表の合宿取材。実は、つい先日、11月18日には「ボッチャ東京カップ2019」という国内屈指の大会の予選会に出場した彼ら。果たしてこの合宿で得たものを実戦で生かすことはできたのか!? その内容は、メンズノンノ1月号(12月10日発売)にていち早くお届けする!
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Photos:Yuhei Kudo[S-14] Composition & Text:Kai Tokuhara