トークショーや競技体験を通じてパラスポーツの魅力を伝える東京都主催のイベント『BEYOND FES 日本橋』が、11/5(火)~11(月)、コレド室町テラスにて開催されました。
会期中、さまざまなトークイベントが開催されたステージでは、車いすラグビーの倉橋香衣選手とMOREモデル井桁弘恵が登場するスペシャルトークショーも実施されました! 「パラアスリートの素顔に迫る」をテーマに、大いに盛り上がったトークショーの様子をお届けします。
実はラグビーとはこんなに違う! 車いすラグビーの特徴とは?
倉橋選手は男女混合競技、車いすラグビーで活躍するパラアスリート。車いすラグビーチーム「BLITZ」の所属で、日本代表唯一の女性選手として活躍しています。いっぽう、弘恵の出身高校は、ラグビーが盛んな学校だったということで、モア世代のふたりはイベント開始早々から意気投合♪
まずはMCさんから、車いすラグビーとラグビーの違いについて質問されると。
「名前にはどちらも“ラグビー”とついていますが、車いすラグビーは男女混合の競技。ボールも楕円形ではなく、丸いんです。さらに、前へのパスも許されている競技なんですよ」(倉橋選手)。
「えっ! 前へのパスが許されている!?」と、会場が大きくどよめき、弘恵もびっくり!
激しいぶつかり合いも怖くない!? 車いすラグビーならではの魅力
車いすラグビーは、激しいぶつかり合い(タックル)も競技での見どころ。
「男女混合競技ですが、怖くはないんですか?」という弘恵からの質問にも、「タックルが認められている競技なので、全力でバーン! とぶつかりにいきます。このぶつかり合いが楽しそうで、車いすラグビーをやりたいなと思ったんです。当てられたときの衝撃や、揺れたり飛ばされたりすることも楽しんでいます」と笑顔で回答。
激しさが魅力だという倉橋選手の言葉に、「お話を聞いていると、自分も体験してみたい!という思いが湧いてきますね」と、弘恵も興味津々。
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パラアスリートとして。女優・モデルとして。それぞれの向き合い方
倉橋選手は車いすラグビー日本代表で、唯一の女性アスリート。弘恵は現在放送中の『仮面ライダーゼロワン』で、仮面ライダーバルキリー役を演じている女性初のシリーズレギュラー。男性が多く活躍する環境の中で自分らしく輝いているふたりに、心がけていることを聞いてみると……。
「変身をして戦う役を演じているのですが、ただ男性のライダーをマネするのではなく、女性ならではのかっこよさを意識して演じています。難しさを感じながらも、楽しんで撮影に臨んでいます」(弘恵)。
「私は競技中、男女ということをあまり意識していません。周りの選手も、女性であっても何も気にせずにぶつかってきます。私の方も“女性だから”ということを、普段から特別に考えずに競技に取り組んでいます」(倉橋選手)と、それぞれの真摯な思いを聞くことができました。
「タックルで飛ばされないために、食べることが一番大切!」
アスリートにとって欠かせない食事管理について倉橋選手は、「障害を負ってから食が細くなってしまったので、しっかり食べることを一番大切にしています。体重が軽いとタックルで簡単に飛ばされてしまい狙われてしまうので、重さをつけるために残さず食べるようにしています」。
続いては、好きな食べ物の話に。倉橋選手の好物はなんと“もずく”! 体重増加が目標というわりに、ヘルシーすぎる回答。弘恵からも思わずツッコミが入りました。
チャーミングな笑顔で、何事も前向きに話してくださる倉橋選手に、会場はどんどんポジティブな空気に包まれていきました。
会場には競技体験コーナーや、展示パネルのほか、グルメも!
会場では競技用車いすの紹介も。また、日本橋エリアに展示されているパラスポーツ競技紹介パネルをめぐるスタンプラリーも実施されていました。
気になるグルメは、食のオールスターチーム「食べあるキング」と肉フェス殿堂入りの名店「格之進」の豪華コラボレーションメニューが登場。その名も「3色のメンチ勝レタスバーガー」。試食をした弘恵も、大満足の笑み♡ 最後まで笑顔あふれるイベントでした♪
車いすラグビーを生で観戦するチャンスも、お見逃しなく!
車いすラグビーの魅力も、倉橋選手の魅力も、知れば知るほどもっと知りたくなりますよね!
実は車いすラグビーを生で観戦するチャンスは、さっそく来月にあるんです。それが、国内クラブチームの日本一決定戦「第21回日本選手権大会」。12/20(金)~22(日)、千葉ポートアリーナで開催されます。倉橋選手も出場予定なので、ぜひチェックして!
競技や選手を知ることで、東京2020パラリンピックがますます楽しみになり、もっと熱く応援したくなりますね!
[井桁さん]トップス¥54600/レジーナ ピョー カットソー¥11000/アンシェヌマン(アナカ) スカート¥30000/ビリティス(ビリティス・ディセッタン) スニーカー¥15800/ジャーナル スタンダード 表参道 ヘアターバン・ピアス・レギンス/スタイリスト私物
協力・東京都(TEAM BEYOND)
取材・文/横溝桃子 撮影/細谷悠美 ヘア&メイク/福寿瑠美(PEACE MONKEY) モデル/井桁弘恵 スタイリスト/石上美津江(井桁さん分)