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2019.12.04 ゴールボール
2019 IBSA ゴールボール アジアパシフィック選手権大会 in 千葉

ゴールボールの「アジアパシフィック王者」として、東京パラに出場できるのはどのチームだ?

ゴールボール アジアパシフィック選手権前回大会(2017年)で宿敵中国を下し、見事2連覇を果たした女子日本代表チーム

静寂の中の熱戦――視覚障害者の競技ゴールボールのアジアパシフィック地域のチャンピオンを決する大会、「2019 IBSA ゴールボール アジアパシフィック選手権大会 in 千葉」が12月5日から10日まで、千葉ポートアリーナ(千葉市中央区)で開催される。国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)が主催し、2年に1度開かれる公式戦で、今年は日本をはじめ、男子7カ国、女子6カ国が出場予定で、国の威信をかけ男女別に頂点を競う。

 

特に今大会は9カ月後に迫った東京パラリンピック出場をかけたアジアパシフィック地域の予選会も兼ねており、優勝国が地域代表として出場権を獲得できる。男女それぞれで総当たり戦の予選リーグを行い、上位4チームが決勝トーナメントに進み、最終順位が決する。予選リーグは5日から9日午前まで、準決勝は9日午後に、決勝と3位決定戦は10日に行われる。

 

日本代表は男女とも開催国枠ですでに出場権を獲得しているが、「アジアパシフィック代表」としての出場を目指し、今大会ではともに優勝を目標に掲げている。

 

 

■熱戦必至。頂点に立つのはどこ?

 

男子は、7チームが参加する。最新(10月発表)の世界ランキングで12位の日本にとってはまず、同4位で総合力の高い中国、同8位で強いフィジカルで攻撃力のあるイランがライバルとなる。日本は前回大会(2017年)で銅メダルを獲得しているが、昨年10月のアジアパラゲームズでは善戦するも準決勝で中国に敗れ、3位決定戦でも韓国(同17位)に苦杯をなめ、4位に終わっている。悔しさをバネに強化してきた成果を発揮し、守備の要となるセンターを軸にウイング陣(レフトやライト)が機動力を生かした速攻や移動攻撃で得点し、大会初優勝を目指したい。

 

▼男子:日本(12)、中国(4)、イラン(8)、韓国(17)、オーストラリア(22)、タイ(36)、インドネシア(45) ※カッコ内は世界ランキング

 

▼日本代表:川嶋悠太(センター)、田口侑治(センター)、宮食行次(レフト)、金子和也(レフト)、山口凌河(ライト)、佐野優人(ライト)

 

一方、女子は世界ランク4位の日本にとって、同2位の中国が常にライバルだが、前回大会も昨年のアジアパラゲームズも決勝で退け、日本が連勝している。今大会でも「女王」の座を守り、東京パラリンピックで目指す「金メダル奪還」の弾みにしたい。定評ある守備のさらなる強化とともに、攻撃力も高めてきた。堅い守備からの速攻や相手の嫌がる手先、足先によくコントロールされたボールで得点を挙げ、勝ち切りたい。

 

▼女子:中国(2)、日本(4)、オーストラリア(9)、タイ(22)、韓国(30)、インドネシア(ー) ※カッコ内は世界ランキング

 

▼日本代表:天摩由貴(レフト・ライト)、若杉遥(レフト)、欠端瑛子(レフト)、萩原紀佳(ライト)、高橋利恵子(センター)、小宮正江(ライト)

 

今大会ではもう一つ、日本チーム内でも競争がある。日本ゴールボール協会は今大会を東京パラリンピックの代表選手(男女各6名ずつ)の選考会の一つに指定し、今大会での各選手の活躍を評価し、大会後に3〜4名を「代表内定者」とすることが発表されている。選手たちはチームとして海外勢と戦い、個人としてもチームメンバーと戦うことになる。

 

 

■ルールを知っておけば、もっと楽しめる!

 

ゴールボールは視覚に障害のある選手たちが、互いにボールを投げ合って得点を競う球技だ。音だけを頼りに体を張ってプレーするので、「静寂の格闘技」とも呼ばれる。

 

コートの広さはバレーボールと同じ縦18m、幅9mで、各エンドライン上には幅9m、高さ1.3mのゴールが設置されている。障害によるハンデがないよう、全員がアイシェード(目隠し)を着け、真っ暗な状態で選手はプレーする。コートのラインには糸が仕込まれ、その凹凸を手や足で触れ、選手たちは自分の位置や方向を知る。

 

1チームは3人で、センターラインを挟んで互いに向き合い、鈴入りのボールを投げ合う。守備側にはこの音を一瞬で聞き分ける力が求められ、3人の選手は横並び(ライト、センター、レフト)で、体を投げ出すようにして転がってきたボールに反応してゴールを守る。

 

攻撃側は音や気配を消して移動し、投げ出しの位置を惑わせたり、意図的に音を立てたり、さまざまな駆け引きで得点を狙う。

 

ただし、投球では自陣内と相手陣内手前の最低2回はバウンドさせなければならない。ミス(*)すると、ペナルティスローが相手チームに与えられ、ペナルティを犯した選手は、サッカーのPKのゴールキーパーのように、たった一人で幅9mのゴールを守らなければならない。

 

*ロングボール:自陣内でバウンドした後、直接、相手陣内に届いてしまった場合
*ハイボール:自陣内でバウンドしなかった場合

 

このように、選手は音を頼りにし、音でだまそうとする。静寂の中で繰り広げられる高度な「音の駆け引き」が醍醐味だ。

 

見どころ満載の今大会、会場の千葉ポートアリーナは、最寄り駅は千葉モノレール「市役所前駅」(徒歩8分)だが、京成「千葉中央駅」(徒歩12分)、JR・京成線「千葉駅」、JR「千葉みなと駅」(徒歩15分)からもアクセス可能だ。観戦は無料で、全席自由席となっている。

 

選手にとって「音が頼り」なため、観客には「静かに見守る」ことがマナーとして求められている。慣れないうちは戸惑うかもしれないが、選手と同じ気持ちになって、「ボールの音を聴く」「選手同士のコミュニケーションに耳を傾ける」のも面白いだろう。あるいは、「次はどのコースに投げるかな」とプレーを予測しながら見るなど、新たな楽しみも発見できるのではないだろうか。

 

初観戦の人も、リピーターもぜひ、会場へ足を運んで欲しい!

 


<2019 IBSA ゴールボール アジアパシフィック選手権大会 in 千葉>
開催期間:2019年12月5日(水)〜12月10日(火)
会場:千葉ポートアリーナ(千葉市中央区問屋町1-20)
入場無料・全席自由席
公式ウェブサイト:https://www.gb-aprc.com/

 

試合スケジュール:
・5日(木)〜8日(日):男女予選 9:00~18:20予定
・9日(月):男女予選・男女準決勝 9:00~19:40予定
・10日(火):男女3位決定戦・決勝戦 10:15~15:15予定
※日程については変更される場合あり

 

星野恭子●文 text by Kyoko Hoshino  市川 亮●写真 photo by Ryo Ichikawa(提供/日本ゴールボール協会)

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