連載第2回は車いすバスケ日本代表の若きホープが登場!
大学の近くでひとり暮らしをしながら世界中を転戦するタフガイと、バスケ経験者の髙橋義明がセッション!
vol.2
鳥海連志 RENSHI CHOKAI × 髙橋義明 YOSHIAKI TAKAHASHI
髙橋 メンズノンノはご存じでしたか?
鳥海 もちろん! もともとファッションが好きなので。最近は兄の影響で古着にハマっています。
髙橋 今日、初めて車いすでプレーさせてもらったんですけど、同じバスケでも感覚が全然違うことに驚きました。
鳥海 そうだと思います。ゴールとの距離感はもちろん、1対1の守り方が全然違います。いかに車いすをうまく使って相手の動きを封じるか。そこがポイントですね。
髙橋 鳥海選手の一番の強みはどこですか?
鳥海 ディフェンスですね。相手のエースといわれる選手をマークして、何もやらせないのが好きなプレー。
髙橋 エースキラー! すごく、僕が苦手な相手ですね(笑)。逆にオフェンス面ではどんなプレーが得意ですか?
鳥海 最初は自分でシュートをどんどん打って、相手のディフェンスを引きつけてから今度はパスをさばいていく。そうやって攻撃のリズムをつくっていくのが好きですね。
髙橋 国際試合で体格の大きな外国人選手とマッチアップすることも多く、かなりハードな競技ですよね。
鳥海 フィジカルで勝てない分、技術で勝負できるように、車いすの向きとか、細かい部分の精度を磨いています。
髙橋 3年後の東京パラリンピックが今から楽しみです。
鳥海 もちろんリオに続き代表に入れると信じています。
髙橋 車いすバスケ選手として今後どんなアスリートに?
鳥海 僕は短期・中期・長期に分けてそれぞれ目標を設定しています。短期的には国内大会で結果を出すこと、中期は東京でのメダル獲得、そして長期でいうと世界トップ5のプレーヤーになって、小さい頃から頑張ってサポートしてくれている周りの人たちに恩返しがしたいですね。
【プロフィール】
鳥海連志
車いすバスケットボール
1999年2月2日生まれ、長崎県出身。両足の脛骨欠損、両手指の欠損で生まれ、3歳の頃に両下肢を切断。車いすバスケとの出会いは中学1年の頃。地元・佐世保WBCで競技者人生をスタート。その後15歳で初めて日本代表強化合宿に招集され、昨年のリオパラリンピックにも最年少の17歳で出場した。日本体育大学在学中。
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Photos:Takemi Yabuki[W] Composition & Text:Kai Tokuhara