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2025.05.15 パラ卓球 舟山真弘 第45回全日本オープンパラ卓球選手権大会 中本亨 別所キミヱ 樋浦心
第45回全日本オープンパラ卓球選手権大会

パラ卓球、クラス分けなしの日本一決定戦、車いす男子は中本が3度目V、立位女子は初出場・樋浦が優勝!

「第45回全日本オープンパラ卓球選手権大会」が兵庫県のグリーンアリーナ神戸で開催された。障害の種類や程度によってクラス分けせず、「車いすの部」と「立位の部」の2つのカテゴリーに分かれてそれぞれの日本一を決める大会。今回は、3月15日に行われたシングルスG1(上級)の熱戦をレポートする。

今大会はクラス分けがない「無差別級」の戦いが繰り広げられるのが特徴だ=写真は男子車いすの部の表彰

【車いす】男子は中本が強敵破り、3度目V! 女子は別所が11年連続15度目の優勝!

七野一輝(オカムラ/東京)や齊藤元希(プランテック/東京)らパラリンピアンをはじめ、国内トップ選手が勢ぞろいした車いす男子。決勝には、予選リーグから圧倒的な存在感を見せた七野と、準決勝で昨年のクラス別の全日本王者(クラス5)の中村亮太(日本オラクル/奈良)を下した中本亨(三保卓/静岡)が進出した。

 

序盤から一進一退の攻防が続く熱戦が繰り広げられた。第1ゲームは中本が後半に連続得点を決めて逆転勝ち。第2ゲームは攻撃的な展開から七野が取り返し、第3ゲームは再び中本が制した。迎えた第4ゲームは、中本がコースを突くバックハンドや威力のあるフォアハンドなどで相手のミスを誘い主導権を握る。途中、サイドを狙われた際に体勢を崩して車いすから転落するハプニングがあったが、最後まで集中力を切らさず勝ち切り、七野の3連覇を阻んだ。

粘り強いプレーでパラ代表ら強敵を倒し、3度目の栄冠を掴んだ中本亨

過去の対戦では、七野から1ゲームも奪えなかったという中本。準決勝でも昨年の全日本でストレート負けした中村にリベンジして3度目の栄光をつかみ取り、「2人に勝って優勝できたことがすごく嬉しい」と笑顔を見せた。また、クラス分けがない“無差別級”の戦いについて、「各クラスにプレーの特徴がある。こうした機会に新しい戦い方を学べるし、自分の幅を広げることができる。とてもいい経験になっている」と、大会を振り返った。

 

また、車いす女子決勝は77歳の別所キミヱ(ALL STAR/兵庫)が宮﨑恵菜(三保卓/静岡)をゲームカウント3-1で下し、大会11年連覇を達成。仲間や観客の声援に笑顔で応えた。男子同様に若い選手が増え、同時に競技レベルが向上するなかで成し遂げた、通算15度目の優勝。別所は「ロビングを信じて、コースを狙って、間を取る。この自分の課題に対して慌てずに取り組めたことが勝因かな。今年は今まで以上の喜びを感じている」と、優勝を噛みしめた。

通算15度目の優勝を果たした別所キミヱ。決して諦めず、自分のプレーを追求する姿勢は後輩たちに好影響を与えている

2026年に開催予定の世界選手権を視野に、今年は積極的に国内外の大会に出場するために技術面の見直しを図っている最中だという別所。これからも、後輩たちに戦う姿勢を見せ続ける。

 

【立位】男子はパラ代表による白熱の頂上決戦! 女子は初出場の樋浦が制す!

立位男子は前回大会優勝の阿部隼万(キンライサー/東京)が海外遠征中のため不在となるなか、舟山真弘(早稲田大/東京)や岩渕幸洋(協和キリン/東京)、八木克勝(愛知ファイヤーズ/愛知)といった、パリ2024パラリンピックで活躍したトップ選手がエントリーした。

 

準決勝では、前回大会準優勝の垣田斉明(サムティ/熊本)を準々決勝で破った岩渕と、今年1月に健常の全日本大会で勝利を挙げるなど成長を続ける舟山が激突。本来は岩渕がクラス9、舟山がクラス10とクラスが異なるが、岩渕は舟山の大学の先輩にあたり、普段から一緒に練習に取り組んでいる。そんなふたりの対戦に観客から熱い視線が注がれるなか、試合は岩渕が優位に試合を運び、ゲームカウント2-0と王手をかける。しかし、背水の第3ゲームから舟山が強化してきたバックハンドを要所で決めるなどして巻き返し、逆転に成功。3ゲーム連取でフルゲームを制した。

日本のエース対決を制し、存在感を示した舟山真弘

そして決勝はその舟山と、冷静な試合運びで勝ち進んだ八木のカードに。舟山と八木は、パリ2024大会の男子ダブルスでペアを組んで9位の成績をおさめており、互いに手の内を知り合う仲だ。鍛え上げた足腰から繰り出す軽快なフットワークを武器に戦う八木に対し、舟山は序盤から強打と速いテンポの攻撃を展開。粘る八木を突き放し、ストレートで勝利した。舟山は大会を振り返り、「落ち着いて自分のプレーができた。強敵に勝てて、自信になった」と、手ごたえを口にしていた。

 

立位女子は、予選リーグで昨年準優勝の工藤恭子(熊本県身障卓協/熊本)とパリ2024大会代表の友野有理(タマディック/東京)を破って勢いに乗る樋浦心(神戸親和大/兵庫)と、男子の舟山と同様に1月の健常の全日本大会に出場した三浦稟々(日大高/神奈川)が決勝に駒を進めた。試合は互いに譲らない展開となり、ゲームカウント2-2でファイナルゲームに突入。三浦がスタートから連続得点を奪い7-2とリードするが、そこから樋浦が5連続でポイントを取り返し同点に。その後は息もつかせぬ攻防が続くなか、攻めた樋浦のショットがアウトになり、ついに三浦がマッチポイントを握る。しかし、諦めない樋浦はフォアハンドの強打で追いつくと、最後は三浦がボールをネットにかけるミスを誘い、試合終了となった。

大学の卓球部で研鑽を積む樋浦心。初めてパラ卓球の大会に出場し、鮮烈Vを飾った

大学の卓球部でキャプテンを務める樋浦。両親ともに卓球選手で、元日本代表の樋浦令子さんは叔母にあたる。そんな卓球一家で育った樋浦は、「春には4年生になる。残り少ない大学生活のなかで、何か新しいことをしてみよう」と、部のコーチの勧めもあり、パラ卓球の大会にも挑戦することを決意。記念すべき1度目の今大会で、いきなり頂点をつかみ取った(試合後にクラス分けを受検)。今大会のG1優勝者は、2026年の東京卓球選手権大会へ推薦出場できる。「せっかくいただいたチャンス。出場してみたい」と樋浦は力強く話し、視線を前へ向けていた。

写真/SportsPressJP・ 文/荒木美晴

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