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2022.11.19 パラバドミントン パラバドミントン世界選手権2022 今井大湧 伊藤則子 アンリムスティ
パラバドミントン世界選手権2022

初の自国開催で今井大湧が2大会ぶりの表彰台!パラバドミントン世界選手権2022

「ヒューリック・ダイハツ BWF パラバドミントン世界選手権2022」が11月1日から6日まで、国立代々木競技場第一体育館で開催された。世界選手権は2年に一度行われる最高峰の大会。新型コロナウイルス感染拡大による延期を経て、初めて日本で開かれた。

2大会ぶりに世界選手権で銅メダルを獲得した今井大湧(右端)

強豪・中国や一部の選手は出場を見送ったが、上肢障害SU5の男子シングルスには東京2020パラリンピック(以下、東京2020大会)金メダリストのリクハウ・チア(マレーシア)、銀メダルのドヘバ・アンリムスティ(インドネシア)、銅メダルのスリョ・ヌグロホ(同)をはじめ、8強入りした選手が全員出場。日本勢では東京2020大会で5位だった今井大湧(ダイハツ工業)が唯一出場し、銅メダルを獲得した。パリ2024パラリンピックに向けて世界的に競技レベルが向上するなかでの、2大会ぶりの表彰台。今井は「上を目指していたので悔しいけれど、受け止める」と話し、視線を前に向けた。

今季、世界ランキング3位につけている今井。今大会でも好調を維持し、予選リーグを全勝で突破。決勝トーナメントも順調に勝ち上がった。だが、準決勝で今井の前に立ちはだかったのが、前回王者のアンリムスティだった。独特のタッチで打ってくる相手に対し、今井はなかなかリズムをつかめない。ラリーが続く場面でショットをアウトにしてしまうミスもあり、13-21、12-21で敗れた。

 

アンリムスティとの対戦は、2019年5月のカナダ国際以来だ。今井は試合を振り返り、「前回対戦したときのイメージのとおり、たしかに球はゆっくりだった。でも、動きは思っていた以上に速くて、自分のテンポを間違えてしまった。ショットを入れにいっているのに入らないもどかしさがあった」と、反省を口にする。その一方で、「大会を通して、試合を楽しむことができたのは良かったと思う」と、語る。

 

東京パラの敗戦で気づいた、試合を「楽しむ」ことの大切さ

「試合を楽しむことが大事」「試合を楽しんでやろうと思う」――。大会前の公開練習時や試合後の囲み取材で、今井は何度もそう口にしていた。その背景には、1年前の東京2020大会での苦い経験があった。

 

東京2020大会で初めてパラリンピックの正式競技に採用されたパラバドミントン。日本代表のエースとして活躍を期待され、大会に臨んだ今井だったが、極度の緊張に支配され、予選リーグで1勝2敗となり、決勝トーナメント進出を逃した。「負けて選手村をひとりで出ていくときは、本当にさみしかった。楽しめなかったというより、苦しかったですね」と、当時の心境を振り返る。ただ、予選リーグの最終戦で最強の相手・チアと対戦したとき、ひとつの気づきがあった。敗れはしたものの、ようやく緊張がほぐれて本来の動きを取り戻すことができた。すると、試合を見守っていたまわりの人たちがとても喜んでくれた。その気持ちが、自分の原動力になる。忘れかけていた初心を思い出すことができた。

 

「試合を楽しむことができれば、遊び心というか、プレーに幅が出るんです。視野が狭くなっていることに気づいてからは、自分を冷静に外から見られるようになりました。今季は相手の意表を突くショットが出せるようになったし、攻撃面ではとくにスマッシュにメリハリをつけられるようになったと思います。メンタル面でも、以前はこの会場はシャトルが飛ぶとか、飛ばないとかで思考が止まっていたけれど、いまはその中でどう勝つかを考えられるようになりました」

 

リスタートを切った今井にとって、成長の転機となったことがもうひとつある。それは混合ダブルス(SL3-SU5)への挑戦だ。今井はもともとシングルスプレーヤーだが、今季から下肢障害女子SL3の伊藤則子(中日新聞社)とペアを組み、国際大会に挑んでいる。右脚義足の伊藤が前衛の1点を守り、他のエリアを今井がカバーするスタイルだ。シングルスよりもゲーム展開が速く、かつ守備範囲も通常のダブルスより広くなるが、実戦を重ねていくうちにドライブショットへの反応やネット際の攻防に磨きがかかり、それがシングルスのプレーにも好影響を与えているという。

伊藤は「大湧くんはカバー力があるので、私は1点に集中できる」と信頼を寄せ、今井もまた「則さんは勝負強い。僕がきついところで(前で)止めてくれる」。チャレンジャーとして試合に挑み、パートナーに刺激を受ける経験が、今季の躍進を後押ししている。

 

来年2月、パリ2024パラリンピックの出場に向けた選考レースがスタートする。東京2020大会以降、海外では若い選手が力をつけてきている。パラリンピック開催国のフランスも強化に力を入れており、怖い存在だ。「集中を少しでも欠くとやられる。簡単には上がっていけないと思う」と、警戒する今井。だが、ひとつの壁を乗り越えた今、「勝ちに貪欲に、泥臭くプレーできたら」と、焦りはない。

 

進化を遂げつつある24歳は、これからも自分自身に向き合いながら、さらなるスケールアップを目指していく。

写真/植原義晴 ・ 文/荒木美晴

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