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2020.10.23 Sportiva 車いすテニス
全仏オープンテニス2020

女王の意地、新人の台頭。 日本が車いすテニス強豪国となる日は近い

写真:大谷桃子と上地結衣

4大大会初の日本人決勝を実現させた大谷桃子(左)と上地結衣(右)

頂点を掴み取った一打も、この試合の「キー(鍵)」だと見定めていたバックハンドの強打だった。

 

試合前日の夜から「とてもエキサイト」して挑んだ、4大大会初の日本人決勝。その注目の一戦を制したのは、これがグランドスラム26大会目となる、第一人者の上地結衣だった。

 

決勝の相手の大谷桃子は、年齢では上地のわずかひとつ下の25歳。ただ、車いすテニスを始めて、まだ5年。2週間前の全米オープンが初めて踏んだグランドスラムの舞台で、今回の全仏が2度目という、この世界では新人だ。

 

なお、上地と大谷は先の全米オープンでも初戦で対戦。その時は、上地が6−2、7−6でニューフェイスの挑戦を退けた。

 

大谷というライバル候補の国内からの出現は、上地が切り開いた土壌の産物でもあるだろう。

 

今回の全仏の準決勝で、上地と大谷はいずれもオランダ選手を破った。そのオランダこそは、女子車いすテニス界に君臨する強豪国。1990年代から2000年代にかけて活躍したエステル・フェルヘールというレジェンドが道を開き、現世界1位のディーデ・デフロートら後進が先人の残した轍(わだち)に続いている。

 

名選手が輩出されるオランダの秘訣を、上地は「スター選手が歴代いるのが大きい」と目した。スター選手の活躍がテレビ等で報じられるからこそ、人気や認知度も上がる。オランダでは子どもたちが車いす競技を始める時、最初に手に取るのがテニスラケットだという。

 

その先駆者としての道を、今、上地自身が歩んでいる。

 

佐賀県の大学で車いすテニスを始めた大谷は、その地で出会った古賀雅博コーチに師事し、本格的に打ち込み始めた。

 

ただ、コーチの古賀にしても、車いすの経験はない。ボールを打ち合うことはできても、車いすの動かし方を教えることはできなかった。

 

「自分も車いすに乗ってみないことには、教えようがない」

 

そう痛感した古賀は、伝手を通じて競技用チェアを譲ってもらい、自らも”チェアワーク”を習得しはじめる。そしてその際、古賀が助言を求めたのが、上地のコーチである千川理光(ちかわ・まさあき)だった。

 

「僕より歳下ですが、千川君が僕の師匠です」と明言することを、古賀はためらいはしない。チェアワークに伴う車いすならではの戦略性も、上地たちを手本としているという。

 

だから上地との対戦は、いわば「選手とコーチ揃っての師弟対決」みたいなものだと、古賀は笑った。

 

「いつか日本人ファイナルの日が来たらいいな、と思っていたが、こんなに早いとは思わなかった」

 

自身の決勝進出を決め、ひと足先にその舞台に進んでいた大谷との対戦が決まった時、上地はそう言った。後進の急成長を喜び、同時に「2度目のグランドスラムで、優勝させるわけにはいかない」と闘志を燃やす。

 

◆「大谷桃子、全米で感じたトップ選手の誇り。窮地になっても自分を疑わない」はこちら>>

 

上地自身も、グランドスラムのシングルス優勝を果たすまでには5大会、足掛け2年を要した。

 

「そう簡単に勝たせはしない」との想いは、本人曰く「そこはやっぱり、意地」であり、第一人者としての使命感でもあっただろう。大谷の特性をしっかり分析し、やるべきことを明確にして、上地は日本人決戦のコートに向かっていた。

 

「お互いに……なんというか、仕事人タイプというか」

 

自身と大谷の共通点を、上地は笑顔でそう語る。ミスの少ない大谷を「同じことをしっかりやってくる選手」と評し、「私も相手の嫌なところをついていくプレースタイル」と述懐。そのうえで戦前の上地は、「バックハンド同士の、ストレートのラリー」がカギになると分析していた。

 

サウスポーの上地がストレートに打てば、右利きの大谷はバックで返すことになる。大谷をバックサイドのコーナーに釘付けにし、甘いボールがくればすかさず前に出て、オープンコートに強打を叩き込む。

 

大谷は戦前、得意のスピンショットを生かして「前後に揺さぶる」策を思い描いたが、上地のチェアさばきと多彩なショットが、それを許してはくれなかった。

 

最終スコアは、6−2、6−1。「US(全米オープン)の時よりも、作戦がうまくできていた」と、女王は誇らしげに笑みをこぼした。

 

一方の敗れた大谷にしても、上地との頂上決戦を通じて、学んだことは多かったようだ。

 

「不利な状況になっても、上地さんはしっかりディフェンをされていて、その返球が自分にとって苦しいボールになる。どこで前に出て攻めるという選択も、すごく勉強になりました」

 

キャリアの短さを言い訳にせず、一日でも早く肩を並べたいという向上心が、目の光と言葉に込められていた。

 

「東京パランリンピックでも、この対戦を実現したい」

 

表彰式で上地が言えば、大谷は「そう言っていただけるのはうれしいし、もっと認めていただけるようがんばらなくては」と意欲を燃やす。

 

車いすテニスの強豪国・日本—-。

 

そう呼ばれる日は、さほど遠くない未来に待っている。

 

*本記事はweb Sportivaの掲載記事をバックナンバーを配信したものです。


【Sportiva webサイト】

https://sportiva.shueisha.co.jp/

内田暁●取材・文  text by Uchida Akatsuki  photo by AFLO

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